かつてローマ市民を熱狂の渦に巻き込んだ闘技場コロッセオ。目の前にそびえる巨大さに、改めて驚かされます。そんなコロッセオ見学が数倍楽しくなる見どころや、事前に知っておくと便利なワンポイントアドバイスをご案内します。
コロッセオへの行き方
コロッセオへのアクセスは、地下鉄が1番便利です。地下鉄B線に乗り、Colosseo(コロッセオ駅)で降りれば、目の前に競技場がそびえています。
Termini (テルミニ 駅)からわずか2駅、10分ほどで到着になります。4階部分が切れている、右下が入り口になり、入場者は、コロッセオの形状に沿って並ぶようになっています。
コロッセオのチケット購入について
コロッセオの入場チケットは、フォロ・ロマーノやパラティーノの丘との共通チケットになっています。公式サイトでの事前予約が一番お勧めですが、現地ツアーに参加などの方法もあります。以前は当日券購入も可能でしたが、現在は予約が主となっていて、当日は空きがある場合のみチケットオフィスで購入可能となりますのでご注意ください。
コロッセオ入場についてのワンポイントアドバイス
遅刻厳禁
コロッセオへの入場は、予約時間から15分すぎると無効となってしまいます。交通機関の遅れや、入場門の混雑などを考えて、余裕のある到着をお勧めします。
セキュリティチェック
コロッセオ入館の際は、セキュリティチェックがあります。危険物さえ持ち込まなければ、問題ありませんが、スーツケースなどの大きすぎる荷物は許可されないので、ご注意ください。
ショップとトイレ
ショップは、1階の出口付近と2階の階段付近にあります。書籍が充実していますが、アクセサリーやTシャツ、カップなども取り扱っていました。
トイレは、1階の入り口を入ってまもなく、オーディオカウンターの後ろ側に設置されています。この1カ所のみで、出口からはかなり遠くなりますし、時間帯によっては大変混雑するようです。
コロッセオの歴史と規模
コロッセオは、外周527m、地上から3階までの高さ48mの巨大な円形競技場です。西暦72年から建築が始まり、西暦80年に完成した建物で、エルサレムを征服したティトゥス帝が、ローマに連れ帰った捕虜を使い、わずか8年で完成させました。
地下とアリーナをぐるりと囲むように配置された観客席4階で成り立ちます。ルネサンス時代には、採石場となっており、切り出された石は寺院建造などに使われていました。バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂は、そんな建造物の一つです。19世紀にはいると、本格的に保存工事が始まり、現在も補修工事は行われています。