■海斗、理事長にふさわしくない問題

 それでもドラマは続いていかなければいけません。お話の軸は理事長のイスを巡る権力闘争なわけで、赤楚くん演じる海斗は、そもそもそんな不毛な権力闘争に嫌気が差して、医者になるのを辞めて週刊誌で働いていた人物です。

 今回、そんな海斗が会長である皇一郎(笹野)に頼み込んで理事になり、理事長選に立候補することになりました。

 そもそも理事長に立候補していたのは大友(錦戸)と副院長の三輪(小木茂光)でした。三輪は海斗を利用して票集めをしようとしましたが、大友によって裏工作がバレて海斗ブチ切れ。三輪は病院を追われることになり、このままでは大友が理事長になってしまうという状況で海斗が手を挙げたわけです。

「不毛な権力闘争」という言葉の逆は「理事長にふさわしい人が理事長になる」です。

 大友は心臓血管外科のエキスパートで、病院経営にも明確なプランを持っている。