別府弁天池は、山口県の名水百選にも選ばれている湧水地。SNS上でも神秘的なコバルトブルーの水に目を奪われる方が多く、人気を集めるスポットです。この記事では、現地の見どころを6つに分けてご紹介しています。別府弁天池と合わせて行きたい周辺の観光情報もまとめました。
別府弁天池とは
別府厳島神社の境内にある湧水地 です。毎秒186リットル、毎分11トン湧き出る水によって、円形の池が出来ています。池は驚くほど美しいエメラルドブルー色をしており、SNSでも注目を集めるほど。 山口県の名水百選 にも選ばれています。
散策時間は 30分程度 あれば十分。訪問は車がおすすめです。ナビに住所を入力すれば、正しい場所へ分かりやすい道なりで導いてくれます。散策に便利な 無料駐車場 も併設されており、広くて駐車もしやすいです。
給水所 があり湧水を持ち帰ることができますので、必要な方は 空のペットボトルや水筒 などの容器を持参するようにしましょう。給水所の隣に建つ 直売所 がお休みでなければ、そこでも容器の購入が可能です。
周囲は森に囲まれていますので、なるべく 日が暮れる前に訪問するのがおすすめ です。筆者は16時台(時期は10月)に訪ねて時間的にギリギリでしたが、見学を楽しめました。池は快晴でなくても青く見えるので、 天気はそこまで神経質にならず大丈夫 です。
それではさっそく以下より現地の見どころを6つご紹介していきます!
【見どころ1】別府厳島神社
主役の別府弁天池は「別府厳島神社の境内」に位置していますので、まずは 神社を参拝 しましょう。歴史を感じる 鳥居 をくぐって敷地に入ります。
この神社は「弁才天社」として 806~810年頃に創建 されたと言われています。1871年に 広島県の厳島神社 から「三柱(みはしら)の水神」をお迎えしたことで、現在の名称へと改名されたそうです。毎年9月8日には、湧水に感謝の意を込めた 念仏踊り が奉納されます。
【見どころ2】巨樹群
神社境内は、豊かな自然で覆われています。そのなかでも、市指定天然記念物となっている 巨樹群(きょじゅぐん) には圧倒されます。巨樹群とは、 いくつかの種類の巨木 を総称した呼び名です。
ムクノキ、ウラジロガシ、ニガキ、ヒノキ、タブノキなど挙げればきりがありません。数々の巨木がここまで保護されてきたのは、 神社境内の聖地であったこと が関係しているのだとか。
【見どころ3】別府弁天池
神社のお参りが済んだら、いよいよ池の見学です。 池は円形 をしています。周囲には、 橋や階段 が用意されていますので、そちらでじっくり池を眺めることができます。何と言っても、池が放つ エメラルドブルーの色 に注目です。
池がひときわ青く見えるのは、 光の性質や水の中に溶け込むミネラル が影響していると考えられています。ですが実際はまだ解明途中だそうで、まさに謎に包まれた神秘です。一番深いところで 4~4.5メートル あるそうですが、あまりの透明感に深さを感じません。
【見どころ4】赤色の石
別府弁天池の底には 赤色の石 があちこちに転がっています。この赤色はサビや汚れではなく、 ベニマダラと呼ばれる藻類の一種 です。この藻類が石の表面で成長し、赤く見えているのだとか。
ベニマダラは環境省の 絶滅危惧種 に指定されており、清流の日陰でしか生きられない貴重な生物です。湧水の底を赤く染める石にぜひ注目してみて下さい。池の中心部よりも、池から少し流れ出た 川の方がハッキリと 見えます。