新型コロナウィルス流行の影響で、結婚式のあり方が大きく変化しているようです。新郎新婦のみならず、両親の立ち居振る舞いも変化しているそう。今、結婚式を挙げたいという人はどんな点に注意すればいいのでしょうか。参加する人全員が安心して結婚式を迎えられるために、知っておきたいポイントを紹介します。
時短や分割、オンライン挙式……新しい結婚式の形
新型コロナウィルスへの感染を防止するためには3密(密閉、密集、密接)を避けることが大切。そのため、結婚式に招待するゲストの人数を減らすことを迫られるカップルも多いようです。そんなときに検討したいのが、結婚式を複数回に分けること。
結婚式は従来、職場の上司から友人、親族に至るまでみんなが一堂に会するものでしたが、内容を複数回に分けることで3密を避けることができるでしょう。たとえば、「挙式は親族のみ」「披露宴は職場関係のみ」「親しい友人には2次会に来てもらう」といった具合です。
内容を複数回に分けることで、招待したいトータルの人数を減らすことなく結婚式を挙げることができます。結婚式場の中には、2日に分けて結婚式を行うプランを提案しているところも。招待するゲストを減らしたくない!という人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
「オンライン挙式」という新しい選択肢も
最近では、仕事や習い事がオンライン上で行われることも日常となってきましたよね。オンラインで結婚式を行う専門業者にも、注目が集まっています。
ゲストは自宅からオンラインで参加できるので、3密も回避可能。遠方のゲストを招待する場合も、新郎新婦・ゲストともに交通費を負担する必要もありません。デジタル招待状を利用すれば、紙の招待状を用意したり、宛名を書いたりという作業も省略できますね。
従来の結婚式ではゲストもドレスアップする必要がありましたが、オンライン挙式ではよりカジュアルに参加できるという場合も。感染症の予防という観点からだけでなく、新郎新婦・ゲストの経済的・時間的負担も軽減できそうです。
コロナ時代の結婚式、何に気をつければいい?
結婚式場を選ぶときも、コロナ時代だからこその観点でチェックをしていきましょう。会食を行う場合、ソーシャルディスタンスの保ちやすさも考慮できているか、広さに余裕のある会場だと理想的です。また、1日1組の貸切り型の結婚式場であれば自分たちが招待したゲストしかいないので、式場に集まる人数自体を減らすことができます。
換気という点では、ガーデンウェディングなど屋外で執り行う結婚式もいいでしょう。屋内の式場でも、大きな窓があったり、広い庭が隣接されていたりすると、換気されやすいかもしれません。
立地や建物の構造だけでなく、結婚式場が感染症対策を取っているかもチェック。スタッフの体調管理や消毒の実施状況も確認して、新郎新婦もゲストも安心して来場できる結婚式場を選ぶといいでしょう。
結婚式を挙げる上で注意するポイントはここ
まずは参加者全員の体調を把握することが大事です。体温チェックやアンケートなどで、健康な人だけが集まれる工夫が必要となります。ゲストには、食事のとき以外マスクの着用をお願いしている式場も。招待状を送る際など、事前にゲストへお知らせしておくとスムーズかもしれませんね。
従来の結婚式では、新郎新婦からゲストへのデザートサーブや、ゲストが好きなデザートを手にとれるデザートビュッフェも一般的でしたが、これらの演出もソーシャルディスタンスを保つという意味で今は避けた方がベター。スタッフが1人ひとりに運んでくれる形式を選びましょう。
写真撮影のときにスタッフに「撮ってください」とカメラを渡すのも、接触を避けるためNGとなっている会場が多いようです。結婚式当日はプロのフォトグラファーに写真撮影を託して、後日ゲストがダウンロードできるようにするのも1つの手段。安全とおもてなし、両方の観点から見ても安心ですね。
新郎新婦の両親も変化に対応する準備を
コロナ時代の結婚では、新郎新婦の親も新たな様式に対応していく必要がありそうです。以前は結納や、両家揃っての食事会が通例だった顔合わせですが、現在ではオンラインで行われることもあり、内容も変化しています。
ZoomやLINEなどのアプリを使ってオンラインで顔合わせを行う場合、食事はなしにすることが多いのだとか。子どもの結婚相手の親と初めて会うという緊張しがちな場面なので、食事なしのほうが気持ちの負担も減らせるかもしれませんね。
顔合わせ当日は、新郎新婦はできればそれぞれの親と同じ場所から通話をするのが理想。パソコンやスマホの操作も新郎新婦が行えばスムーズですし、子どもがそばにいてくれたほうが両親もリラックスできるでしょう。
お酌はNG。親の振る舞い方も変化している?
親にとって結婚式とは、普段子どもがお世話になっている上司や友人に会える場でもあります。以前は親の振る舞いとして当然だったことも、新しい生活様式ではNGな場合があるので注意が必要です。
まずソーシャルディスタンスを保つため、ゲストと会話をするときは最低でも1メートルは間隔を空けて、真正面に立つことは避けましょう。接触を避けるという観点から、飲み物のお酌もNG。あいさつのために会場内を行ったり来たりすることも控えたほうがよさそうです。
親としては、せっかくの機会にきちんとしたおもてなしができず不本意に感じるかもしれません。感染症対策のため一部のおもてなしを控えていることを事前にアナウンスしてもらうなど、事前に対策をしておくといいでしょう。