4月時点で29都道府県下に239店舗を展開するホームセンターチェーンのカインズは、5月11日(土)より、カインズ31店舗の「くみまちマルシェ」にて「千葉県白子町産 無選別新たまねぎ市」を開催する。

カインズが展開する「くみまち構想」とは

「くみまち構想」とは、創業以来「商業を通して社会の発展に貢献する」ことを志に、それぞれの店舗がそれぞれの地域の人々のくらしに寄り添いながら、事業活動を行っている同社ならではの構想。

同社は、店舗やそこで働くメンバーがハブとなり、それぞれの地域における困りごとや関心、ニーズに丁寧に耳を傾け、くらしに携わる様々なステークホルダーと協働・共創することで、人々が自立し、共に楽しみ、助け合える、“一人ひとりが主役になれる「まち」(≒地域社会)”の実現を目指している。

千葉県白子町のたまねぎを無選別で販売


地域で収穫された新鮮な農産物を販売する「くみまちマルシェ」は、そんな「くみまち構想」の取り組みの1つとなるイベント。

食品ロスの削減や消費者需要の創出を通じて地域農業の未来に貢献することを目指して、2021年にスタートした。

開催概要


今回は、千葉県白子町のたまねぎ生産者と連携し、「無選別」の新たまねぎ約33トン(5kg入りで約6,600袋)を宮城県、福島県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県のカインズ31店舗で販売。肉厚で糖度が高くまるでフルーツのような味わいの白子町産の新たまねぎは、地域特産の野菜として栽培され人気を集めている。

価格は1袋5kg入り/980円(税込)。天候・生産状況により開催期間や販売量が前後する場合があり、いずれもなくなり次第終了となる。

また、31店舗販売のうち、23店舗ではネット注文による取り置きを行う。取り置きの申し込みは、案内ページまたは取り扱いのカインズ各店舗のLINEアカウントで受付中だ。詳しい内容や販売店舗については、「千葉県白子町産 無選別新たまねぎ市」案内ページで確認しよう。

白子町産の新たまねぎの販売の経緯

同社が白子町産の新たまねぎの販売を始めたのは、「くみまちマルシェ」が立ち上がる前の2020年から。

白子町で例年開催されていた「おいしさ一番 白子たまねぎ祭り」が、新型コロナの影響で2020年から中止となり、カインズ茂原店利用者でもある白子町のたまねぎ生産者の人から「たまねぎ農家様を何とか盛り上げたい」との相談を受け、実施することとなったそう。

2020年は、地域の生産者支援として、茂原店など3店舗で約6トンを販売。翌2021年は販売店舗を12店舗で販売量を16トンと増やし、3回目となる2022年は16店舗で22トン、4回目の2023年は20店舗で30トンと、年々取り扱い量を増やしている。

今回は取り組みの5回目として、販売量と販売店舗数、販売エリアをさらに拡大。同社は、一人でも多くの人に生産者の思いや苦労が伝わり、経済価値に変換できることを願っている。