フジテレビの幹部はドラマの低視聴率よりも、森の才能を引き出していることを評価しているという。

「森は、映画『ラストレター』などで演技力が認められ、大ヒットアニメ『天気の子』でヒロインの天野陽菜を演じた。ドラマにも多く出演して大ブレイク寸前に、所属事務所との移籍問題が浮上し芸能界を干されていました。今回の『真夏のシンデレラ』は連続ドラマとして2作目の主演で、テレビドラマでは本格復帰作になる。視聴率が悪くても、森に復帰作を用意したことで恩を売れますし、今後のドラマ出演に繋げられれば良いとプロデューサー陣は話しているようです」(民放関係者)

 そんな森と同じく夏ドラマで評価をあげているのが、『彼女たちの犯罪』(日本テレビ系)に出演している前田敦子だ。ドラマは、元乃木坂46の深川麻衣が主演を務め、前田は準主役の立ち位置。横関大氏の同名小説が原作のドラマで、前田が演じる神野由香里はハイスペックな夫に使用人の様に扱われる不倫と不妊に悩む主婦だ。

「不幸の押し売りのようなキャラを、前田は感情豊かに演じられている。主役の深川よりも存在感を見せ、演技力の高さが評価されています。前田はここ最近、民放ドラマだけでなく配信作品への出演も多く、『季節のない街』(Disney+)も注目されている。元アイドルの殻を破り、『ウツボラ』(WOWOWプライム)では大胆で妖艶な演技を見せた。前田を使いたいというドラマプロデューサーも多く、すでに争奪戦が起きている。実は、広末涼子が不倫騒動を起こして芸能界を干されている中で、主婦や母親役ができる人材として重宝されている」(同上)