さらに光一が「会員番号なし」という画期的な仕組みを打ち出したことで、SMILE-UP.の「ファンクラブ運営継続」の理由を否定したと騒がれている。

 旧ジャニーズタレントの受け皿となるSTARTO社の始動後も、各グループ・タレントのファンクラブはSMILE-UP.が運営を継続しており、今夏をめどにファンクラブを分社化するとはしているものの、旧会社と新会社の切り分けができていないとの批判が起きている。

 STARTO社で新たにファンクラブを立ち上げるのが最も有効な解決策に思えるが、それに対してSMILE-UP.は「その場合、これまで支えてきてくださった会員の皆さまの会員番号もなくなることになります。今の会員番号に思い入れを持ち、長きにわたりタレントたちをお支えいただいてきた皆さまのお気持ちを考えますと、弊社としてはその選択もできませんでした」と主張し、会員番号を運営継続の大きな理由にしているのだ。

 先述したように争奪戦が起きるほど会員番号はファンにとって重要なので理解できなくもないように思えるが、光一が「会員番号なし」のファンクラブを立ち上げ、ファンに好意的に受け入れられたことで、SMILE-UP.の主張の正当性が崩れたとの指摘が相次いでいる。

 光一は雑誌のインタビューで「各タレントが作り上げてきた歴史は前の会社で作り上げたものであって、新会社のものでは決してない」とSTARTO社にくぎを刺すなど、“モノ言うアイドル”の顔を強めている。さらっとSMILE-UP.の主張を打ち壊してしまう大胆さも含め、新体制における台風の目になりそうだ。