この傾向は他の世代にも表れており、今年の20代は10代と同じくウォニョンが1位で、2位が今田美桜、3位が橋本環奈となった。30代では安定の北川景子が1位だったが、2位は『彼女の私生活』『キム秘書はいったい、なぜ?』などのヒットドラマで「ラブコメの女王」と称される韓国人女優のパク・ミニョンがランクインし、3位の今田美桜よりも支持を集めた。40代は1位が北川景子、2位が井川遥、3位が田中みな実と日本人タレントだけだったが、30代以下は韓国勢の躍進が目立つ結果となっている。
10代では、aespaのウィンター、NewJeansのハニ、IVEのイソ、LE SSERAFIMのウンチェらの名前も多く挙がり、調査結果のリポート内では「中でも2020年にデビューしたaespaの人気は圧倒的」とされている。K-POPというと、一時期は「ゴリ押し」「メディアが無理やり流行らせようとしている」などと揶揄されたこともあったが、着実に日本の10代の間に浸透していたようだ。
しかし、これに対してネット上では「10代のなりたい顔、全員知らないんだけど……」「本当にそんなに韓国のタレントって支持されてるの?」といった疑問の声も。その一方で「現役女子大生の私からしたらウォニョンが1位なの納得」「新大久保なんて若い女の子ばっかりだし、ふつうにK-POP人気すごいよ」といった意見もあり、さまざまな意味で反響が広がっている。
これだけ10代が韓国系タレントにあこがれているとなると、その分だけ日本人タレントが支持を失っている可能性があり、芸能界が激変していく予兆とも考えられる。大みそかのNHK『紅白歌合戦』は、旧ジャニーズ勢が排除された影響もあり、SEVENTEEN、Stray Kids、LE SSERAFIM、NiziU、MISAMO、JO1(吉本興業と韓国のCJ ENMによる合弁会社に所属)とK-POP勢が過去最多の6組出場することが話題になったが、それも今まで以上に韓国勢が日本の芸能界に浸透していく未来を象徴しているのかもしれない。