かつて、AKB48時代は感情の起伏が激しく、周囲のスタッフやメンバーにも当たり散らしていた逸話を持つ前田。そのエキセントリックな性格は俳優になってからも変わらず、離婚騒動を起こしているときには、夫だった勝地涼と壮絶な喧嘩を何度かスクープされている。

「周囲の友人もひくほどに2人の喧嘩は凄まじく、前田が鬼の形相で睨みつけている写真を週刊誌にスクープされたこともあった。ただ、そこまでいがみ合って離婚しても、子どもと共に現在でも3人で食事をするなど関係は良好で関係者を驚かせている。プライベートも一筋縄ではいかない前田を、映画の撮影に古くから関わっている古参スタッフは樹木希林や大竹しのぶのような独特の雰囲気がある俳優だと可愛がっている。出産や離婚を経て演技に深みもでて、制作陣からの評価は高くさまざまな作品に呼ばれているようです」(同上)

 そんな前田は、世界的に人気の高い映画監督・小津安二郎の生誕120年を記念して制作される、『連続ドラマW OZU ~小津安二郎が描いた物語~』(WOWOW)に出演が決定した。小津作品をドラマリメイクする企画で、前田は1933年に公開された『非常線の女』に参加。監督は、『ぜんぶ、ボクのせい』、『Winny』など話題作を手がけ天才と称される松本優作氏が務める。

「前田が演じる主人公の時子は、昼は歯科助手をしながら夜は恋人と美人局など悪事を働く謎めいた女性。かなり難しい役ですが、松本監督からの希望で前田がキャスティングされたという話です。共演するのは演技派の高良健吾で、WOWOWもかなり力が入った作品として話題だ。官能的な演技を見せた『ウツボラ』が好評だったようで、WOWOWのドラマプロデューサーに前田はかなり気に入れられています」(スポーツ紙記者)