“テレビ離れ”という言葉を耳にするようになって久しい。YouTubeや動画配信サービスの台頭が大きく影響しているとは思うが、テレビ番組を制作する側の“上から目線”が視聴者に伝わっていることも大きいのかもしれない。

一般人はテレビ撮影に協力するのが“当たり前”?

 6月上旬、群馬県・尾瀬国立公園内の木道に、「只今NHKの番組の撮影中です。10分少々お待ち下さい。お騒がせして申し訳ありませんが、ご協力の程宜しくお願い致します」と記された看板を持ったNHKの男性スタッフが立っていた、という趣旨のツイートが投稿され、物議を醸した。このことが原因で、現地には多くの観光客による渋滞ができてしまったという。

EXIT兼近「テレビは嫌われ始めてる」。視聴者が離れていく“残念な理由”
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

 NHK側は必要な許可を得て撮影をしていたようだが、尾瀬国立公園を訪れた人にすれば全く関係ない話。ただの進路妨害だという意見をはじめ、SNS上では大きなバッシングを集めた。

 今回の一件は番組制作側からすればこれでも配慮したつもりなのかもしれない。それでも「テレビの撮影してるんだから協力して」という意識は未だに根強いのではないか。テレビ番組の撮影スタッフが通行人に上から目線で接したり、酷いと暴言を吐いたりしたケースなどが、これまでにもちょくちょく話題になっている。