さらに、ネット上では「フジテレビは過去の栄光に頼りすぎ」という指摘も。同局は4月1日に反町隆史が主演した往年の人気ドラマ『GTO』の26年ぶりの新作スペシャルドラマ『GTOリバイバル』を放送予定で、反町をはじめ、山崎裕太、窪塚洋介、小栗旬ら当時の出演者たちが新キャストに混じって集結する。

 『踊る大捜査線』と『GTO』という、くしくも同じ90年代後半に誕生した大ヒットドラマの新作の話題が続いたことで、「昔のコンテンツ頼みすぎる」という印象を抱いた人が少なくないようだ。かつての高視聴率枠だった「月9」が不振に陥るなど、近年のフジテレビがあまりヒットドラマを出せなくなってきたことも関係しているとみられる。

 しかし、視聴者からは「今のドラマは観る気にならないけど、踊る大捜査線やGTOの続編だったら観たくなる」「過去の栄光にすがっても、視聴者がそれを見たいならいいと思う」「むしろどんどん昔のヒット作の続編やってほしい」といった声もあり、賛否両論となっているようだ。

 『GTO』の新作スペシャルが高視聴率を獲得したり、『踊る大捜査線』の再始動が大成功したりすれば、フジテレビがこの路線をさらに進めていく可能性がある。それだけ「過去の遺産」が潤沢というのはフジテレビの大きな強みでもあり、同局にとって「続編ビジネス」という新たな展開が開けていくかもしれない。