「ひょっとして○○中にいましたか?」

ところが、打ち合わせを終えた後、「若村さん、ひょっとして○○中にいましたか?」と彼が唐突に尋ねてきます。ここで彼女はすでに勘づいていたことを明かしましたが、お互い次の仕事があったので、ひとまずプライベート用のLINEを交換。すると、早速その日の夜に連絡が来たそうです。

「彼とは高2のとき、学校帰りに地元の駅で偶然会ったのが最後。10分ほど立ち話をしてそれっきりだったため、約10年ぶりの再会でした。近況報告や昔の思い出などで盛り上がり、気がつけば2時間以上も長電話していました」

ちなみに彼と付き合っていたのは、中1の冬から中3の夏までの約1年半。最後はお互い進学校を目指していたため、別れた理由も受験勉強に専念というもので仲違いしたわけではありませんでした。

「中3のときはクラスが別々でしたが、それでも時々連絡は取り合ったりして友人としての関係は続いていました。結局、違う高校に進学したこともあって卒業後は疎遠になっていましたが、このときの再会をきっかけに連絡を取り合うようになりました」

とはいえ、連絡はもちろん、友達として。こずえさんはこの前の年に恋人と別れてフリーでしたが彼には交際相手がいて、そのことも本人から聞いていました。ただし、それを抜きにしても彼とのことは完全に終わったことで未練もなく、ヨリを戻したいとは思っていなかったそうです。

「だって中学時代の元カレといってもキス止まりの関係でしたし、友達の延長線みたいな感じだったんです。だから、彼が当時彼女との関係があまり上手く行ってないと聞いたときは親身に相談に乗ってあげたし、変な誤解を招かないように2人きりで会うのも避けていました」