◆確かな知名度と表現力で主演ポジションを不動に

『Dr.チョコレート』公式サイトより
『Dr.チョコレート』公式サイトより
『Dr.チョコレート』の平均視聴率(世帯)は7.2%と、あけすけに言ってしまえば良くも悪くもない数値で着地した。

坂口健太郎演じる“ティーチャー”・野田哲也が、白山乃愛演じる“Dr.チョコレート”・寺島唯とともに、どんな医療でも救えない難病の患者を類まれなるテクニックで救っていく……という、完全オリジナルストーリーの医療もの。仲間愛あり、ミステリー要素あり、恋愛模様ありと、多様性あふれる物語だった。

野田は、もともとは笑顔を見せながら穏やかに話す青年だったが、唯(白山乃愛)をめぐる“とある事件”をきっかけに、ぶっきらぼうな性格に。野田を演じる坂口を見ていると、やはり、常に重い荷物を抱えているような一癖ある役柄が似合うと思わせられる。脚本、演出に難ありと感じても、坂口目当てに完走した視聴者も多いのではないだろうか。

◆確かな表現力で主演クラスを不動のものに

塩顔・ソース顔といった容姿の区分けはとっくに陳腐化しつつあるだろうが、塩顔のなかでも唯一のポジションを担ってきた坂口は、その確かな表現力と裏打ちされた知名度で主演クラスを不動のものにしてきた。引き続き『CODE』でも違った顔を見せてくれると期待してしまう。