―連載「沼の話を聞いてみた」―

“高次元のパワーを抽入して、あらゆる病を治すヒーラー”そんな不思議な肩書の男性と結婚した姉。マルチ商法やうさん臭い健康器具に次々と手を出す母。

縁を切りたいのが本音だが、姉一家の子どもらや破滅型の母が心配で、付き合いを断つことができない。「とにかく疲れる」と、岸本レナさん(30代・会社員)はぼやく。

自然派姉202309
※写真はイメージです(以下同)
「姉夫婦には子どもが3人いますが、小さいころはまだよかったんですよ。甥っ子たちも、普通に楽しそうに暮らしていたので。ところが小学校にあがると、家庭の主張と世間がぜんぜん違うことに混乱しはじめたんですよね」