今回の『虎に翼』では脚本を吉田恵里香氏が担当。映画化されるなど大人気となった『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)や、第40回向田邦子賞を受賞した『恋せぬふたり』(NHK)、さらに昨年末に大反響を呼んだアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』(TOKYO MXほか)などを手がけているだけに、むしろ期待度は高そうだが……。

「クオリティに波があるという指摘があります。というのも、昨年のTBS系秋ドラマ『君の花になる』の脚本も担当していたのですが、劇中に登場するボーイズグループはドラマの枠を超えて人気を博したものの、肝心のドラマについてはストーリーがあまりに陳腐で、ツッコミどころの多い演出も含め、『ちむどんどん』と比較する声まで出たほど。蜷川実花監督の映画『ホリック xxxHOLiC』も手がけてますが、こちらも正直、脚本の評判がよろしくない。おそらく、企画やプロデューサーとの相性に大きく左右されるタイプなのだと思われます。『虎に翼』の制作統括は、『恋せぬふたり』で吉田氏とタッグを組み、『鎌倉殿の13人』なども手がけた尾崎裕和氏なので、問題はないと思いますが……」(ドラマ・映画ライター)

 伊藤は『チェリまほ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』級の旋風を巻き起こすか?