伊藤の朝ドラ出演は、2017年の『ひよっこ』以来、二度目。芸歴が長く、演技力は折り紙つきだけに、「楽しみ」との声が多く集まっているが、一方で「演技は上手いかと思うけど声がね…」「毎朝あのハスキーボイスって慣れるかなぁ」「もっと若い女優いるでしょ」「28歳で朝ドラヒロイン?」といったネガティブな反応も少なからずあったようだ。

「朝ドラといえば、やはり“若手女優の登竜門”というイメージがいまだ根強い。ここ最近も、杉咲花(当時23歳)、清原果耶(当時19歳)、上白石萌音(当時23歳)、黒島結菜(25歳)と若い女優は続いていました。ただ、2021年後期の『カムカムエヴリバディ』では上白石萌音に加えて、当時26歳の川栄李奈、さらに当時48歳の深津絵里もヒロインを務めましたし、2023年後期の『ブギウギ』のヒロインは放送開始時期には33歳になる趣里。そう考えると、現在28歳という伊藤の年齢も大した問題ではないでしょう。個性派・実力派的な括りでも、当時32歳だった安藤サクラの『まんぷく』は好評でした。安藤と同じように、持ち前の演技力と“親近感”でヒロインを全うすることが期待されます」(テレビ誌ライター)

 また、ヒロイン以上に懸念されている不安要素もあるという。ここのところ俎上に乗せられることの多い「脚本問題」だ。

「特に2022年前期の『ちむどんどん』は脚本・演出に批判が殺到し、『#ちむどんどん反省会』なるハッシュタグがSNS上で盛り上がってしまうという結果に。現在放送中の『舞いあがれ!』でも、メインを担う桑原亮子脚本は評価が高い一方、桑原さんが離れた航空学校編は大不評。イケメン枠としてSnow Man・目黒蓮を投入したのに、出演は航空学校編がメインだったために、目黒が演じた柏木も不評で、“柏木ロス”が起こることもありませんでした」(同)