◆“この作品の現場にしかない癒し”を欲するように
――話が長くて気難しいバイトの青年、ヨシオ役については、斎藤さんはどう受け止めて演じたのでしょうか?
斎藤:ヨシオ個人がどうというより、シーズン1って、よそものを受け入れてくれる場所がシロウさんであり、ハルだった。そして、その象徴がリリーさんと伊藤沙莉さんであり、その説得力が素晴らしいと思うんです。
リリー:確かにシーズン1の冒頭とか考えると、ヨシオはかなりとげとげしかった。
斎藤:そうなんです。
リリー:投げられた金とか拾ってて。なんだか嫌なもの見ちゃったなって気がしたもん。
斎藤:そこの部分をゆっくり、そっと抱きしめてもらった感じはあって、たぶんそこをまた求められているのかなっていう感じはありました。ただ、不思議とこの4年間、他の現場を経験する中で、自分自身、“この作品の現場にしかない癒し”みたいなものを欲するようになっていたなと思います。
リリー:やっぱりちゃんとした現場とかに行くとここに戻りたくなって(笑)。
斎藤:ちゃんとするって正義なのか?って思いますよね(笑)。
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