◆シロウは「スケベに見えてはいけない」

『ペンション・恋は桃色』
――2020年の2~3月はステイホームの初期の頃で、サブスクを観るような人が増えたことも影響としてあったかも知れないですね。

リリー:そうですね。この4年間で一番変わったことは、やっぱり生活の中でみんなが課金して映像作品を観るっていうことが、日常の営みになったってことはとても大きいと思います。で、それにより英語圏の人が字幕で観るようにもなった。だから、いろいろものが世界流通するようにもなりましたよね。

斎藤:この作品もぜひインド方面で翻訳版を。

リリー:ちょっと踊りが弱いかな。

斎藤:ただ、シーズン1は字幕が要らないシーンもけっこうありますので(笑)。

――ペンションのオーナー、シロウはいつもテキトーではありますが、リリーさんは、どのようなキャラクターだと受け止めて演じたのでしょうか?

リリー:シロウはたぶん、愛情深い人なんでしょうね、すぐ人を好きになるし、娘のハルに対する感情もそうですし、だから損得感情がないというか。

シロウさんとしては女好きであっても、スケベに見えてはいけないというか、ある程度愛すべき人に見えないといけないんです。あの人がスケベに見えると、あの役が成立しないっていうのはありましたね。