昔から羽振りが良かった大叔母、仕事を辞めても金遣いは荒いまま

独り身で貯金も多く、昔から羽振りがよかった私の大叔母が、90歳で自己破産したエピソードを紹介します。
若い頃から働き者で、養う家族もいなかったことから資産が多かった大叔母は、親戚や友達などにたくさんお金を使っていました。
何かあればその大叔母がお金を出してくれていたので、私もよくお世話になっていました。
しかし、仕事を辞めてしまえば、そんな生活が長くは続かないことは明らかです。
70歳を迎える頃には資産が尽きてしまいました。
それでもしばらくは年金でやりくりをしていたのですが、金遣いの荒さは年をとっても治ることがなかったようで、少ない年金から周りの人に奢ったり高い買い物をし続けていました。
最終的には消費者金融から借金までして周りに羽振りの良さを見せており、手がつけられなくなりました。
当時大叔母は甥の自宅の一角に住まわせてもらっていたのですが、そのことが原因で甥と絶縁することになり、住む場所までなくなりました。

周りも誰も援助することなく、借金だけがどんどん膨らんでいく状況。
どうすることも出来なくなった大叔母は、周りから勧められるがまま自己破産せざるを得なくなりました。
そのことが原因ですっかり認知症がひどくなってしまい、今では自分がなの誰かも分からなくなってしまったそうです。
寂しさ故にお金で周りを繋ぎ止めようとした大叔母は、最終的にお金も健康も周りからの信頼もすべて無くして、今は老人ホームで一人過ごしています。
あれだけ金銭的に助けてもらった親戚や知人は、誰も大叔母を助けることなく自己破産をきっかけに疎遠になっていったそうです。

(30代・男性)

今回は、意外に身近な老後破産のエピソードについてまとめました。
老後への備えは早めに始めることが大事です。他人事と思わず、しっかりとした資金計画を立てていきましょう。

文・fuelle編集部