「3月に入ってから2軍調整を命じられ、ファームの試合で投げていました。ところが往年の150キロを超えてくるような速球は見当たらず140キロ前後しか出ない。すると4月11日は永井怜投手コーチが『投げる感覚が良くなれば次の登板日を決めると思います』とコメント。いわば“登板白紙”状態になってしまい、このままでは無期限で2軍調整を強いられることになります」(球団関係者)

 2021年に米メジャーリーグから楽天に電撃復帰した田中に関して、球団は今でも功労者として扱っている。

「三木谷浩史オーナー肝いりの入団交渉で、推定最高年俸は9億円。球団の年俸予算をオーバーしてしまったことから、球団グループ会社・楽天モバイルの広告キャラクターに起用することで捻出しました。ところが携帯電話事業が上手くいかず、球団もそのあおりを受けている。現在、JR仙台駅構内には大きな田中将大の顔写真が使われた楽天モバイルの広告が複数枚掲示されていますが、全く戦力になっていない選手がイーグルスの顔ということ自体、無理があるが、無論それを誰も本人に言えない。昨オフには安楽智大投手(現メキシコシティ・レッドデビルズ所属)のパワハラ問題に加担していた疑惑が報じられ、ファンの人気も急落。球団が募集している田中将大個人ファンクラブも入会者数が芳しくありません」(同前)

 楽天復帰後の田中は決して調子が良かったわけではないが、これまで基本的に2軍で調整することはなく、チーム内でも不満の温床となっていた。