◆新しく家族になることは、チームになって力をあわせられること

――『あまろっく』は家族の物語ですが、物語を通じて改めて気づいたことはありますか?

中条「私が育った家族もそうですし、この物語の家族もそうですが、家族であってもひとりひとり性格が違うし、違う人が一緒にいるってすごく難しいことだと思うんです。

でも違うからこそ、新しい価値観を取り入れられるというメリットもあるし、新しく家族になることは、チームになって力をあわせられることでもあると思います。そして人と人がひとつの家で暮らすからこそ、豊かになれるのだろうと思います。

あと、第三者の存在は大きいと感じます」

中条あやみ
――第三者の存在ですか?

中条「家族以外にもご近所さんだったり、自分を知ってる誰かが、第三者として意見を言ってくれたり見守ってくれていたりする。この作品でいえば工場の人たちとか、鮎川さん(駿河太郎)とか、南雲さん(中林大樹)になるのかな。

“あなたの意見も分かるけど、こういう見方もあるよね”とか言ってくれる人がいると、自分や家族を冷静に見られる。そのことは、自分の私生活でも、この作品を通しても感じるので、第三者の存在ってすごく重要だと思います」

映画あまろっく