冷たいのか、優しいのか。ファンにどう思われたいのか。視聴者を怒らせたいのか、感動させたいのか。上品なのか、下品なのか。

 12日に放送された『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演した際には「YouTuberおもんないっすよね」「芸人なのにYouTuberおもろいやんって言ってるヤツ、めっちゃ嫌いで」「宮迫とか」と発言し、物議を醸したばかりの粗品。この発言は、多分に共演していた元雨上がり決死隊・蛍原徹との対立構造を煽る演出でもあったが、多くのYouTuberたちがここぞとばかりに反応を示したことで大いに界隈を盛り上げている。

 自身が同番組で「トップYouTuberには再生回数負けている。確かにすごい」と語っている通り、粗品は現在、もっとも活発にYouTubeで活動している芸人のひとりだ。コンビによるメインチャンネルの「しもふりチューブ」は毎日更新で登録者210万人、個人のメインである「粗品 Official Channel」も毎日更新で、登録者は192万人と間もなく200万人を超える勢いだ。さらに「粗品のロケ」は週3本更新で登録者58万人。3つのチャンネルを合わせて登録者数は延べ460万人。週に17本の動画を更新していることになる。

 さらに直近の17本の動画の再生回数の合計は、397.8万回だ。「再生回数負けている」と謙遜する粗品だが、毎週コンスタントに400万回再生近くを稼ぐYouTuberなど、どこにもいない。再生回数という側面から見ても、YouTubeというメディアへの粗品の貢献度は極めて高い。

 粗品が本気でYouTuberを貶めようとするなら、「数字でも自分が上」と言ってしまうことは容易い。ネット上で反論を呼ぶことを想定したうえで、あえて“ツッコミどころ”を残しているということだ。