朝ドラコンビ主演映画『夜明けのすべて』が初登場4位

 今回のランキング第3位は話題の実写映画『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)で、第4位につけたのは初登場の『夜明けのすべて』(2月9日公開)。後者は小説家・瀬尾まいこ氏の同題作品(水鈴社)をSixTONES・松村北斗と上白石萌音のダブル主演で実写化。パニック障害を患う山添孝俊(松村)とPMS(月経前症候群)に苦しむ藤沢美紗(上白石)の交流を中心とした人間ドラマが描かれている。

 同作は全国221スクリーンと中規模上映だけに、4位発進は健闘したといえる。鑑賞済みのネットユーザーからは「パニック障害やPMSについて知ることができた。いろいろ考えさせられる」「描写とか掘り下げ方が丁寧で優しかった」「主演の2人の自然体な演技がよかった」といった感想が上がり、口コミは上々だ。ちなみに、松村と上白石はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21年11月~22年4月放送)で夫婦役を演じていた。

 そんな『夜明けのすべて』と同日に公開された『身代わり忠臣蔵』は第5位にランクイン。こちらは小説家・土橋章宏氏の同題作品(幻冬舎)の実写化で、主演のムロツヨシは嫌われ者の旗本・吉良上野介とその弟・孝証の二役に挑戦。兄になりきって幕府を騙すことになった孝証と周囲のドタバタを描いた時代劇エンターテインメントである。

 ネット上には「面白かったしほっこりした」「コメディだけじゃなく、人情時代劇としても楽しめる」といったポジティブな声も多いが、「好き嫌いが分かれそう」「良くも悪くもムロさんファン向け」との意見も。全国355スクリーンという大規模上映作品にしては、初登場5位は物足りないスタートといえる。