「待ちに待った退職金!受け取ったら何に使おう?」とわくわくしている方も多いのではないでしょうか。退職金は老後の生活を支える重要な資金になりますので、その使い方には注意しておきたい点もあります。退職金をもらったときのNGの行動を3つご紹介します。

NG行為1. 無計画に使う

今は平均寿命も延びてきているので、60歳で仕事を引退したとしても老後生活はまだ30年、40年続く可能性が十分あります。最初のうちに退職金をパーッと使い切ってしまうと、人生の後半で困るかもしれません。長期的な計画を練って使っていきたいですね。

NG行為2. すぐに全額投資に回す

退職金を運用しようと考える方は多いです。ただ、運用するなら一度にまとめて大金を投入するより、複数回に分散させて投資した方がリスクを抑えやすいですよ。投資初心者の方は特に、投資先も1つではなく複数の国、複数の資産、複数の企業などなるべく集中させずに分散させておくのがおすすめです。「つみたてNISA」など投資の税制優遇制度の利用も検討してみましょう。

NG行為3. 人任せにする

銀行や証券会社の担当者などから声を掛けられても、「資産運用を全部おまかせ」は避けましょう。自分の大切なお金なので、丸投げではなく自分で管理していくことが大切です。「担当者を信用している」「難しいことは考えたくない」と思うかもしれませんが、ある程度は自分で調べて理解してから実行した方が、より自分の意向に沿ったよい運用に近づきやすいですし、万が一失敗しても後悔が少なくて済みます。

退職金の使い道は、よく考えて計画的に

「長年働いてきたご褒美」のような感覚でパーッと使う方も多い退職金ですが、あとで困らないよう数十年先まで見据えて計画的に使っていくのがおすすめです。退職後の人生もまだまだ長いですので、焦らずじっくり考えて、納得のいく使い道が決まってから実行しても十分間に合うでしょう。

文・ばばえりFP事務所代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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