ルールはこうだ。

 6頭立てのレースで単勝馬券を6頭分購入し、クズそれぞれに1枚ずつ配布する。これにより、クズのうち誰かひとりが当たり馬券を手にすることになる。この当たり馬券の持ち主を「馬狼(うまろう)」とする。

 レース後、「人狼ゲーム」の要領で話し合いが行われ、まずひとりが追放される。追放された者が「馬狼」なら、当たり馬券は取り上げられ、残りの5人で当選金を山分け。「馬狼」以外だったら、今度は「馬狼」がひとりを指名して脱落させ、残りの4人で再度話し合いが行われる。

 この4人の話し合いでまたひとりが追放されることになるが、これが「馬狼」なら残りの3人で山分け。「馬狼」が見事にほかの3人を騙し切れば、当選金は「馬狼」のひとり占めになる。

 ちなみにこの日のギャラは配当金のみ。少なくとも1人がノーギャラになる設定で、「馬狼」が勝ち切ればほかの5人全員がノーギャラである。この時点で、まずスリルが生まれる。