◆“楽しませ名人”として

 つまり、三代目JSBのMATEを心からエンターテインするのと同じように、妻である朝比奈のこともアミューズ(楽しませる)する存在。そんな“楽しませ名人”としての山下の本質的な特性を再確認することで、それがあのいいお父さん感につながるんじゃないかと筆者は思うのだ。

 誰かを楽しませるためには、何より本人が心から楽しんでいなければならない。ライブ、バラエティ番組、情報番組、旅番組などなど、どんな場所、どんなシチュエーションでもその場の誰よりも楽しむ山下にぼくらは自然と元気づけられる。

『“JSB LAND”』千秋楽後の『三代目 J SOUL BROTHERS PRESENTS“JSB LAND”~AFTER PARTY~』公演もほんとうに楽しかった。メンバーが会場全体を駆け回るかくれんぼコーナーやファンと対抗の綱引きなど、エンターテイナー山下健二郎の汗が、そのまま客席にいるファンたちの目頭を熱くして、涙に変わっていたことをここに記しておきたい。