カラム・スコット
イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、一躍有名になった歌手のカラム・スコットが、自身2度目となる単独公演のため来日を果たした。
カラム・スコットは同オーディション番組で、ロビンの楽曲「Dancing on My Own」のカバーを披露。彼の美しい歌声に観客は思わず涙を流し、スタンディングオベーションとなった。そして、辛口審査員であるサイモン・コーウェルから最高評価となるゴールデン・ブザーを獲得し、これをきっかけにデビューを果たす。
デビュー・アルバム「Only Human」は、21の国と地域でiTunesアルバム・チャート1位を獲得、総再生数は75億回を超える大ヒットを記録。2022年にはセカンド・アルバムを「Bridges」をリリース、同年10月には初来日公演も開催。2024年1月には新曲「Lighthouse」をリリース。さらに、イギリスの人気シンガーソングライターのエド・シーランの世界ツアー「Ed Sheeran +-=÷x tour 2024」のアジアツアーでサポートアクトを務め、今年1月の日本公演でオープニング・アクトを務めた。
今回カラムは、3月23日(土)にZepp DiverCityで開催された単独公演のため、今年2度目となる来日を果たした。
そんなカラムにtvgrooveはインタビュー取材を実施。オーディション番組出演をきっかけに世界ツアーをおこなうほどの歌手になったことへの心境、師匠エド・シーランからもらったアドバイス、自身の音楽スタイル、新曲についてなどたっぷりと語ってくれた。
「ブリテンズ・ゴット・タレント」で人生が一変!世界ツアーをおこなう歌手になった心境は・・?
ーーカラムさんは、イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、辛口審査員で知られるサイモン・コーウェルから見事ゴールデン・ブザーを獲得し、世界的なスターとなりました。オーディションに出たことで人生が一変したと思います。今このように世界ツアーをしていることについてどのように感じますか?
本当に幸せで、夢のような人生を生きているように感じるよ。世界ツアーする立場になれたわけだからね。 アジア全域でエド・シーランと一緒にまわったばかりで、何千人、何万人という観客の前で歌い、本当にすばらしい冒険だった。オーディションでサイモンからゴールデンブザーをもらって以来、僕は本当に頑張ってきたから報われたんだとも思う。
キャリアもしばらく積み上げてくると、自信もついてきて、この先しばらくはこのままでいるんだろうなと思える。初めの頃は「自分は消えてしまうのではないか」「一発屋になってしまうのではないか・・」という不安がちょっとあったかもしれないけれど、いますごく良い状況だなと思える場所に到達したような気がするよ。
【動画】「ブリテンズ・ゴット・タレント」でカラム・スコットが「Dancing On My Own」を披露した回(2015年)
師匠エド・シーランからもらった説得力のあるアドバイスとは
ーーいまお話にもありましたように今年 1月、エド・シーランの 来日公演のサポートアクトを務めましたね。エド・シーランとはどういったお話をされるのでしょうか?また、彼からア ーティストとしてのアドバイスをもらうこともありますか?
本当にラッキーだなと自分でも思う。エドは僕にとって師匠、メンターのような存在なんだ。彼とのツアーはとても美しく、目的意識の高いものだった。ツアーの頭の頃のバーレーンやドバイあたりのパフォーマンスでは、大きな会場に出ていくことにすごく緊張していたんだ。
そんな僕にエドは、「僕も同じ立場だった時のことを思い出すよ。まったく同じ気持ちだった」と寄り添ってくれて、さらに「緊張するってじつは良いことだよ」とも言ってくれたんだ。さらにエドは「5万人を1人1人の個人で考えるより、1つの大きなユニットみたいに考えた方がいいよ。5万人のことを考えようとすると自分だって怖くなる。だから人々が集まってるというよりは、1つの部屋として、部屋の中にいる1つのまとまりとしてお客さんを考えてたらいいのさ」って言ってくれたんだ。
僕自身、本当はパフォーマンスのときお客さんの顔を見るのが好きなんだけど、スタジアムでのパフォーマンスの時はそこまで見ることができないからね。そんなことも含めて色んなことをエドから学ばせてもらっているよ。本当にすばらしいアドバイスだよね。さすがスーパースターだなって思う。彼の背中を追っていきたいよ。