同月、TOBEは4日間にわたり、所属タレント総出演の東京ドーム公演を開催しており、この時点でSTARTO社は「ドームコンサートかぶり」になっていた。さらに「チャリティーソング対決」のような構図となってしまったことで、ネット上では「所属タレントが違うだけでやることが変わらない」「結局、競合関係になっちゃうのか」「この状態だと、どっちかがパクリとか後追いに見えてしまう」といった複雑な声が上がっている。

 もちろん、どちらも被災地支援のために尽力するのは素晴らしいことなのだが、同じタイミングで同じような動きがあると、どうしても両者が比較される。そうなると、ファン同士の対立なども生じやすくなる。

 滝沢氏は昨年末にスポーツ紙の合同インタビューで「僕らがデジタル戦略をする理由はSTARTO ENTERTAINMENTのタレントの皆さんと(活躍の場が)バッティングしないようにしているから」と語り、STARTO社との競合を避けていることを示唆した。しかし、実際は「かぶり」が避けられない現実が浮き彫りになったといえる。

 1日放送の音楽特番『CDTVライブ!ライブ!』4時間30分スペシャル(TBS系)でNumber_iとTravis Japanの「絡み」が見られるなど、所属が変わってもタレント同士の仲は変わらずにいいようだが、これにも一部ファンから「見えるところで仲よくしてほしくない」という意見が上がるなど、ファン心理は複雑な様子。類似した企画や動きが今後も増えれば、さらに「競合関係」という見方が強まっていきそうだ。