「WE ARE」はデジタルシングルとして4月10日に先行リリースされ、シングルCDは6月12日に発売予定。収益全額が能登半島地震の被災者に寄付される。

 旧ジャニーズ時代においても、阪神・淡路大震災の復興支援のために結成された大型ユニット「J-FRIENDS」や、東日本大震災復興支援プロジェクト「Marching J」などチャリティーに熱心に取り組み、所属タレントによる炊き出しなども積極的に展開してきた。その流れをくむチャリティープロジェクトといえるが、今回は無条件で歓迎された過去の活動と違い、賛否が起きている。

 主な批判の原因は、ジャニーズ性加害問題がいまだ解決していないことだ。SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の発表によると、被害の申告があった973人のうち、3月29日時点で補償金の支払いに至ったのは324人。3分の1ほどしか被害補償が進んでおらず、そんな状況で大々的にチャリティー活動に乗り出すことに「被害者の気持ちを逆なでする」「すべての補償が済んでからやるべき」といった声が上がっているのだ。

 さらに物議を醸す要因となったのが、旧ジャニーズを離れた滝沢氏が設立した「TOBE」もチャリティーソングをリリースしたこと。同じく能登半島地震の復興支援のためのプロジェクト「to HEROes Project -Act for HOPE-」を立ち上げ、Number_iの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が作詞し、彼らに加えて三宅健、北山宏光、IMP.、大東立樹の計13人が参加したチャリティーソング「Be on Your side」が3月に配信された。