令和の時代に復活した新作スペシャルでは、暴露系インフルエンサーのターゲットにされ、生徒や教師らが疑心暗鬼になっている私立高校に鬼塚が赴任。SNSの「いいね」で承認欲求を満たそうとする行為やパパ活、ネットの誹謗中傷など、現代ならではの問題を散りばめたストーリーが繰り広げられた。その一方で、事なかれ主義の教頭と型破りな鬼塚が衝突したり、女性教師や生徒たちが鬼塚に振り回されながらも熱意にほだされたりといった「お約束」もあり、過去作のエッセンスと新作らしさが調和した内容だった。

 現在50歳の反町が鬼塚を演じるとなると普通なら無理が出てきそうだが、今回の新作では渋さの中にヤンチャ感が残った「鬼塚が年齢を重ねたらこうなっていそう」という姿を体現。旧作で生徒役だった小栗旬、山崎裕太、窪塚洋介、池内博之らも出演したが、彼らの成長した姿も好評だった。それ以上にファンを沸かせたのが松嶋菜々子で、26年越しの夫婦共演は「美男美女すぎる」「熱すぎるツーショット」などと話題を呼んだ。

 ただ、視聴者からは「鬼塚の破天荒度が70%減だった」「鬼塚がかなり丸くなってた」という指摘も。劇中、1万円でパパ活をしようとした女子生徒に対して鬼塚が「1万は安すぎる。自分を大切にしろ」と諭し、教え子が経営する居酒屋でバイトさせるという展開があったが、視聴者からは「昔の鬼塚だったら『俺がもっと高く売る方法を教えてやる!』と言ってた」といった声もあった。