タピオカの発祥や日本における普及の歴史は?
①第一次ブームは1980年代後半のエスニック人気がきっかけ
タピオカというのはいつから・なぜ流行し始めたのでしょう。日本でなぜ、タピオカが注目されるようになったかというのは、1980年代後半に起こったエスニック料理ブームがきっかけです。かなり昔からタピオカがあった、という印象を持った人も多いと思います。
第一次ブームのきっかけともなったタイ料理が女性を中心にブームとなり、デザートとして人気となったのが「タピオカココナッツミルク」でした。甘いココナッツミルクの中に、白いタピオカが入っているというシンプルなものです。人によっては、懐かしく感じる人も多いでしょう。
②第二次タピオカブームの火付け役はタピオカティー
第二次タピオカブームは、第一次ブームから20年近く経った頃でした。タピオカドリンクの本場である台湾から福岡を筆頭として関西・東京・札幌など主要都市を中心に、タピオカティーのブランドが上陸した事からタピオカドリンクが流行しました。この再ブームの時点で、今ではお馴染みの黒タピオカが上陸しています。
しかし、この再ブームの時点では今ほどの流行はありませんでした。この背景には、塩スイーツや抹茶ブームなどのスイーツが流行した事により、タピオカの再ブームはあまり注目される事なく終わったようです。昔からあるタピオカですが、同じジャンルのもので流行したものがあった事で不発に終わったと言えます。
③第三次タピオカブームはタピオカミルクティー人気が火付け役
第三次ブームというのが今、巷でブームとなっているタピオカドリンクです。いつから第三次ブームが起こったかというのは、台湾から上陸した「春水堂(チュンスイタン)」というタピオカミルクティー発祥の店とも言われています。2013年に代官山に第1号店を開店させ、気軽に本場の味が楽しめると話題になりました。
パクチーブームをはじめ、エスニック料理を好む女性が多い事と同時期に重なった事も再ブームが起きた一因と言えます。第一次ブーム・第二次ブームを経て今、これまでにない程のブームを巻き起こしている黒タピオカブームは留まる所を知りません。昔からあるタピオカですが、第三次ブームにより周知の事となりました。
第三次タピオカブームが起こったきっかけや理由は?
①最大の理由は人気が高まる台湾スイーツの存在
第三次タピオカブームが起きる前後には、タピオカドリンクのブレイクのきっかけとなった台湾スイーツが深く関係しています。フワフワのかき氷でもある「雪花冰」は、記憶の新しいと思います。今までのかき氷のイメージを覆すような食感は、女性の間でも話題になりました。
台湾スイーツブームの流れで、いつからかタピオカドリンクの王道でもあるタピオカミルクティーが流行し始め、今では様々なタピオカドリンクが飲まれています。台湾スイーツの歴史を見ても、なぜタピオカが好まれるようになったのかというのがわかると思います。
②お茶ブームも理由の一つ
第三次タピオカブームが起こったきっかけとして、やはり台湾茶のブームも外せません。お茶自体の流行と同時に、ブームとなっている台湾スイーツのタピオカを組み合わせた事で、一気にその人気が高まったと言っても過言ではありません。タピオカミルクティーはその代表格であり、今ではタピオカドリンクでも最も有名です。
タピオカが何度もブームとなる人気の理由は?
①罪悪感なしで空腹を満たせるという満足感も理由の一つ
いつからブームが起こったかという事がわかった所で、次はなぜタピオカが再ブームとなったのかを見ていきましょう。タピオカが再ブームとなったきっかけは、やはりヘルシーに小腹を満たす事ができるというタピオカの魅力が一因です。
モチモチの食感が特徴のタピオカですが、女性にとって小腹が空いたけどスイーツを食べるには罪悪感があるという場合にピッタリのスイーツでもあります。女性の場合、ダイエット中で甘い物は控えたいというケースもあるでしょう。そんな時にも、黒タピオカであれば甘みも感じられ、満腹感も得る事ができます。
②ブームの火付け役である若い世代にウケたのも理由
様々なブームを牽引するのは、その歴史を見ても昔も今もやはり若い世代です。その中でも、若い女性たちが巻き起こすブームというのは、浸透力も違います。タピオカも例外ではありません。食べ歩きがブームになっている事からも、テイクアウト専門の店が多いタピオカドリンクもその点が合致したのだと言えます。