人間の憎悪は殺人球菌にも勝る恐ろしさがあった――。

 2月15日に木曜ドラマ『グレイトギフト』(テレビ朝日系)の第5話が放送された。これまでの医療界・経済界の権力争いから一転、女性を軸にした愛憎劇により今後の展開に拍車がかかりそうだ。

 明鏡医科大学付属病院で発見され殺人球菌『ギフト』を巡る、人間同士の争いを描く本作品。心不全で亡くなった遺体の首の黒ずみから『ギフト』を発見した病理医・藤巻(反町隆史)は、首の黒ずみ以外に痕跡を残さずに接種者を死に至らしめる『ギフト』の類まれな性質に魅了されるも、危険度の高さから扱いに困る。そこに付け入るのは、大病院のトップを目指す医師、その腰巾着から脱却を狙う中間管理職、裏社会で殺人を請け負うフィクサーなど、私利私欲を満たそうとする面々。弱肉強食の社会において気弱な藤巻は弱者そのものだが、『ギフト』の特効薬開発など秘密裏に研究を進めるのだった。