球団OBが語る。

「いつもスロースターターの近本光司がオープン戦で打率・364と打ちまくったのに23日、24日は試合に出られず。首脳陣は疲労回復を強調していますが、調子がいいのにわざわざ休ませること自体、不穏な空気が漂っている。大山悠輔、プロ2年目の森下翔太と先発野手2人もベンチ外だったり、試合の最後に代打で出てきたりしている。2番の中野拓夢も最後の2試合はマルチヒットを記録したが、それまで30打席以上ノーヒットでオープン戦打率は・130と低すぎる。中継ぎ陣も島本浩也、石井大智が打ち込まれて試合を落とし、昨年みたいに全く余裕がない。収穫があったのは高卒3年目野手・前川右京が開幕スタメンに入れそうなことくらい。戦力の〝上積み〟が最後まで見られなかったのはあまりにも痛過ぎる。順位はさておき試合内容も悪いのは大変気になる」

 オープン戦中盤では佐藤輝明のスタメン落ち示唆をしたスポーツ紙に岡田監督はブチ切れ。4試合も“会見拒否”したことは記憶に新しい。

「去年は何もかもうまくいき過ぎていたのです。だから岡田監督が少々声を荒らげたり、雑音が多くてもさして目立たなかっただけ。だが、これだけ綻(ほころ)びが出てきたら不協和音が必然的に起こりやすくなる。岡田監督が最も警戒する巨人との開幕戦で負け越しスタートになれば、また不機嫌モード全開で球団内の空気はすさまじく悪くなるのは避けられない」

 今年は阪神球団恒例のドタバタ劇が見られそうな予感がするが……。