創業100周年を迎える「洋菓子のヒロタ」とは?

現在、大幅リニューアルの勝負中!

 1924年10月1日に創業し、今年で100周年を迎える「洋菓子のヒロタ」。駅の構内に売り場が多く、主にシュークリームやシューアイスの製造販売で高い知名度を誇っています。

 しかし、その道のりは順風満帆とはいえず、2001年には50億円の負債を抱えて経営破綻。21LADY(現・ヒロタグループホールディングス)の支援により再建するも、20年に関西から撤退したり、先月発表された24年3月期第3四半期の連結最終損益で赤字に転落するなど、安定しない経営状況が続いているようです。

 そんなヒロタは100周年を迎えるにあたり、昨年、ロゴや商品パッケージを大幅にリニューアル。同10月、東京と大阪に旗艦店をオープンしたり、工場を構える千葉に直営店を増やすなど、大勝負に挑んでいるといいます。

ヒロタにほど近い「ビアードパパ」には行列ができているが……

 今まさに転換期を迎えているヒロタですが、実は筆者がよく通っている商業施設に昨年、直営店がオープンしたんです。しかし、客で賑わっている印象はあまりなく、ほど近い場所にあるシュークリーム専門店「ビアードパパ」に押されているようにも見えます。

 もちろん、立地や客単価の違い、作り立てか否か(「ビアードパパ」は店舗、ヒロタは工場)などの違いもあるでしょう。ただ、ここの「ビアードパパ」は、客が行列を作っているのをよく見かける一方、ヒロタはそういった様子はないので、「大丈夫か?」と心配になってしまうんです。

 この印象の違いは果たして何が原因なのか……実際にヒロタに行って探ってみます。