ではどうすればいいのか? 水原が莫大な借金を抱えていることを打ち明けられて、それ以上何も聞かずに、カネを払ってやったといったらどうだろう。

 “男”大谷翔平と拍手する者はあっても、そんな多額なカネを払ってやったヤツはドジャースから追い出せという声は、そう多くはないのではないか。

 私もかつては、主に競馬だが、強度のギャンブル依存症であった。毎週、カネをかき集め、友人知人からカネを借り、朝から競馬場に入り浸っていた。

 根が貧乏人だから、一日何百万円など賭けられないし、そんな金を貸してくれる人間もいなかった。それでも1レースに何十万か賭けたことが幾度もある。

 水原一平もいっていたようだが、「自分はギャンブルに弱い」から、競馬場から大金を持ち帰って、旨酒を飲んだことなど数えるほどしかない。

 依存症は今でも残るが、何しろ注ぎ込むカネがない。貸してくれる奴はみな死んだ。

 水原には大谷翔平という金蔓がいた。それが不幸だったのかもしれない。

 大谷は、今回の会見で全てを終わりにしたいのだろうが、日本のメディアのように、何から何まで大谷翔平万歳ではないアメリカのメディアが、このまま引っ込むとは思えない。

 結婚したばかりの大谷だが、今年は色々な意味で厳しい年になりそうだ。(文中敬称略)