◆離婚を決意した妻が知った真相

妻は夫に「どうして無視するの? 私が何か悪いことをした?」と何度も聞きましたが、夫は聞こえていないかのように頑として答えない……あのことが夫を不機嫌にさせたのだろうか、それともこのことだろうかと悩み、何度も夫に聞き、やはり無視されるうちに妻は、無視され続けることのあまりの精神的苦痛の大きさから、周囲から重篤な病気なのではないかと心配されるレベルで瘦せてしまったほどでした。

耐えきれず妻は離婚を決意し、最終的には裁判となりました。そこでようやく夫の「自分が機嫌を損ねた理由に、妻には自力でたどり着いてほしかった」という本音が明らかになったのでした。自分から言うのでは意味がない。妻がこちらの胸中を慮り、察し、理解する。そのことに意味があったのだ、と。