これらの写真は大きな話題になっているが、逆に言えば事務所が変わったというだけで、尊敬する先輩や苦楽を共にした仲間との写真を公開することすらできなかったという、旧ジャニーズのルールがいかに異常だったのかが際立ってくる。
SMILE-UP.の東山紀之社長は記者会見で「忖度は必要ない」と明言していたが、それを今回の香取との「共演」で証明した格好だ。また、日本テレビは報道番組『news every.』の中で、社内調査の結果として「競合するタレントはキャスティングしないというのが不文律。ジャニーズ事務所が司会の番組でイケメンは出しにくい」といった当時の編成幹部の証言などを紹介し、ジャニーズへの忖度があったことを認めた。これについても、今回の番組で「もうキャスティングで忖度することはない」と一定のアピールができたといえるだろう。
香取が巨大な「忖度の壁」を打ち破ったことになり、今後は不自然なキャスティングがあれば「また忖度か」と騒がれかねないことから、旧ジャニーズタレントと「辞めジャニ」の共演が増えていくとみられる。この大きな流れによって、夢物語だと思われてた「SMAP再結集」の可能性も見えてくるかもしれない。