同じような「冷遇からの退社」が危惧されているのが、TBSの野村彩也子アナだ。野村アナは能楽師・野村萬斎の娘で、慶應義塾大学時代に「ミス慶應SFCコンテスト」のグランプリに輝いた美貌の持ち主ということもあり、2020年に鳴り物入りでTBSに入社。2年目には10本以上のレギュラーを抱える人気者となり、「将来のエース候補」に数えられる存在となった。

 ところが、入社4年目となった今春の改編後に朝の情報番組『THE TIME,』などから軒並み卒業となり、2年目と比べてレギュラーが半分以下に。その後もなぜか特に告知のないまま番組を卒業する事態が相次ぎ、ついには今秋の改編までにテレビ・ラジオのレギュラーが全消滅。現在、TBSの公式プロフィールページでは「担当番組」欄が空欄になっており、SNSの更新も8月末を最後に途絶えている。

 病気などが原因なら告知がありそうなものだが、先述したように野村アナは「サイレント降板」なのが不可解だ。その理由については、一部で「人事に納得できず局上層部と衝突した」といった説が飛び交っているが、実際のところは不明でファンの間に不安が広がっている。笹崎アナと同様に何かしらの理由で「冷遇」されているおそれがあるが、そうなれば飼い殺し状態で局に残るよりも、退社してフリーに転身するなど新たな道に進んだほうがいいと判断する可能性が高まる。

 笹崎アナにしても、野村アナにしても、一時は「将来のエース候補」と期待された逸材で、現在のような事態になると誰が予想できただろうか。女子アナの世界は厳しいということなのか、局が人材を大切にできていないがゆえの結果なのかは分からないが、才色兼備の彼女たちが才能を生かせる環境にめぐり合えることを祈りたい。