同曲といえば、アニメ『推しの子』のオープニング主題歌として人気を集め、ストリーミング再生では史上最速で4億回再生を突破。さらに同作がNetflixで配信されていることもあって海外でも評価されている、今年数少ないヒット曲のひとつだ。

 加えて、レーベルは20年の「炎」のLiSA(※ソニー・ミュージックレーベルズの社内レコードレーベルのSACRA MUSIC)、19年の「パプリカ」のFoorin、17年の「インフルエンサー」&18年の「シンクロニシティ」の乃木坂46、16年の「あなたの好きなところ」の西野カナらが所属して、レコ大とは縁の深いソニー・ミュージックエンタテインメントということで、今年の年間大賞の本命も納得のところだが……。

「YOASOBIといえば、『NHK紅白歌合戦』にこそ出場しているものの、民放テレビ局の音楽番組にはほとんど出演しないことで知られていますからね。実際、『アイドル』も今のところ日本の音楽番組では披露していませんし。『レコ大』の年間大賞については後援するTBSの中継番組との兼ね合いから、受賞の際の楽曲のパフォーマンスが必須とされていますから、そこが大きなネックとなりそうです」(前出のレコード会社社員)

 今年9月21日に放送された韓国の音楽番組『M COUNTDOWN(Mnet)』に出演し、同曲をスペシャルステージ枠で披露した「YOASOBI」。ファンのみならず関係者もステージでのパフォーマンスを中継で視聴したいはずだが、年の暮れには日本の音楽業界賞最大の賞レースの舞台に立つのだろうか。