ところが、他のキャスティングについては理解を示す声も目立つ。原作では10代前半とみられる少女として描かれているアシㇼパ役に現在22歳の山田杏奈が起用されたことについて、年齢が違い過ぎる、子役に演じさせるべきだったとの意見も出ているが、一方で原作でのアシㇼパは飲酒をするシーンがあったり、「不敗の牛山」こと牛山辰馬のことを「チンポ先生」と慕う場面もあり、このことから「コンプラ的に子役は厳しいのでは」との指摘も出ている。また山田は、今年6月に公開された主演映画『山女』で、村を捨てて山で生きることを選ぶ17歳の少女を好演しており、このことからもアシㇼパ役が期待できるとの見方もある。
また、敵でありながら原作屈指の人気キャラクターである鶴見中尉役の玉木宏と、土方歳三役の舘ひろしのビジュアルについては原作のイメージどおりと絶賛の声が続出しているほか、牛山を演じる勝矢が「日本全国から“チンポ先生”と呼ばれるような男になりたいです!」との意気込みを見せていることも注目を集め、原作を尊重した映画化への期待も広がっているようだ。脚本を担当しているのが、『キングダム』シリーズを始め、劇場版も大ヒットした『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)などの黒岩勉氏という点からも「期待できそう」という声が上がっている。
原作は杉元をはじめとした男性キャラクターに肉体派が多いため、「全体的に筋肉が足りない」との意見もあり、特にテレビアニメが先行して好評を得ていることもあり、実写化のハードルはどうしても高くなっている。『キングダム』も第一弾の実写化発表の際は物議を醸したものだが、実写版『ゴールデンカムイ』もこうした状況を覆すヒット作となるだろうか。