こちらは『セクシー田中さん』同様に、原作者と映像サイドの“不幸な関係”の代表例でもあるが、逆に“最高の関係”と言われているのが、人気漫画『キングダム』(集英社)の映像化だ。

「『キングダム』は、2019年からこれまで映画3作が公開されていますが、作者の原泰久氏は単行本54巻のインタビューにて、映画化についての想いを長々と綴っています。原氏はもともと大学で映像を学んでいましたが、結局そちらの世界では思うようにいかず、漫画家の道を歩むこととなった。映画化については、自分の頭の中を映像化してもらったという感動があり、漫画と映画の素晴らしい化学反応を見て『僕の想像力を圧倒的に超えてくる体験』だったそう。5回も泣いてしまったことを明かしています。同作ではスタッフ、演者など関わった多くの人から『原作リスペクト』の声が聞かれました。映像化にあたっては、皆こういう関係になれるといいのですが……」(テレビ関係者)

 原作者と映像サイドの幸せなマリアージュが増えることを願うばかりだ。