一方『スッキリ』はMCの加藤浩次が闇営業騒動で吉本興業への反発を強め、加藤節を炸裂させるなど、どこか英雄視される部分もありましたが、結局は吉本との契約を解かれるなど後ろ盾を失い、いつ番組を降ろされてもおかしくない状況だった。

 そこに、例のアイヌ騒動がありました。『スッキリ』は加藤の咆哮とは正反対に、VTRも日テレらしく精度の高いものが作られるなど信頼度が高かったのですが、そうしたダブルチェック、トリプルチェックが肝だったところに差別的な表現が問題視されたことは致命的でした。2部は一時期、NiziUを生み出す『Nizi Project』で視聴率も上向きでしたが、それも落ち着いた今、視聴率は下落しています」(テレビ業界関係者)

 もはや、打ち切りはやむなしといったところだったのだろうか。

「『スッキリ』としては続けたいところでした。10月からはスタジオのセットも一部リニューアルし、東京スカパラダイスオーケストラが新しい番組テーマソングを作曲したばかりでした。しかし、日テレの場合、打ち切りの大号令は意外といきなり来ますからね。スタッフや現場は大混乱だったことでしょう。ただ、そもそも新しくテーマソングを作るところに、すでに番組の疲弊化の芽があるわけですが……」(同)

 そして、気がかりなのがヒロミの処遇だ。現在、後番組のMCは山里と日テレの黒田みゆアナウンサーと発表されており、もう一人は今後発表されるという。すでにヒロミがMCに就任と確定情報のように伝える媒体もあったが……。