「松本がホスト役となり、ゲストがそれぞれのエピソードを話すという形式は『人志松本のスベらない話』がルーツですが、エピソードを話して終わりではなく、他のゲストに『こういうことありませんか?』『こんな考え方をしたことはありませんか?』と話を振っており、いわばゲストがメインの番組になっています。
一方、同じトーク番組の『さんま御殿』はゲストのトークをさんまが一度回収して広げた上で、ほかの大人数のゲストにランダムに振り、その化学反応が爆発的なおもしろさを生むことがある一方、話が散漫になることも多い。その点、『酒のツマミになる話』は松本を含めても7人程度で、話の濃度も自然と濃くなる。また、松本は基本的にエピソードにダメ出しはしない。微妙な違いですが、そこの“ゆるさ”がウケているのではないでしょうか。
また、いわゆる『○○な芸能人』というくくりがなく、さまざまな角度の話を一度に聞けるのも長所。トークの合間のミニアンケートコーナー『チナミになる話』に関しても、一部いらないという声もありますが、良いブリッジになっています」(同)
ちなみに『ペンディングトレイン』は4月21日放送の初回が「TVer」で100万回以上再生されているように、見逃し配信で支持を受けている。一方、『ツマミになる話』は録画するほどではないが、金曜の夜にリアルタイムで見て楽しみたいという視聴者にはうってつけなのだろう。最近のフジの編成では最も成功した番組ではないだろうか。