あるパ・リーグ球団の選手は「佐々木は山本由伸と同じマネジメント事務所の所属でCM出演も事務所が取ってきた仕事です。WBCでも山本は佐々木と公私共に多くの時間を過ごし、今後についてよく相談に乗っていたと聞いている。山本がドジャースと12年総額470億円という大型契約を結びましたが、その“ノウハウやルート”を佐々木が活用することも十分考えられる」と語る。

 一時は任意引退を選んで3年間、浪人覚悟で渡米して挑戦する可能性も浮上していたが瀬戸際で踏みとどまった。だがこれは問題が解決したということではない。

「球団は当初、ポスティング移籍を含めた交渉であることを触れながら、会見後には松本球団本部長がこれを否定するなど不明瞭な点が多い。先送りしただけで今シーズンオフ、同じ問題は必ず再燃する」(同前)

 負のイメージがついてしまった佐々木だが、夢を実現させるには圧倒的な成績でまずは周りを納得させることが不可欠となる。