ジャニーズ事務所は、激しい逆風が吹いている状況を変えるためにも、性加害問題も含めて世間に対し「ジャニーズは変わった」「健全化した」とアピールする必要があり、その一環として井ノ原らの退所者への発言があるのではとみられているようだ。

 最近では、元ジャニーズJr.の田島省吾が在籍する11人組「INI」が、Travis Japanとコラボをしたり、17日に生放送された『カミオトー上方音祭ー』(読売テレビ)では関西ジャニーズJr.のAぇ! groupとINIが同じスタジオでトークし、Aぇ! groupのメンバーがINIを紹介する一幕もあった。しかし、田島が元ジャニーズJr.であることはこれまではっきり明言されておらず、触れられることがない状況は続いている。

 とはいえ、元Love-tuneで現7ORDERの阿部顕嵐が今年に入って民放ゴールデンの番組に次々と出演している状況もあり、何かしら変化が起こっているのではとの期待の声も少なくない。となれば、滝沢秀明氏率いる「TOBE」や、今年5月に退所した元King & Princeの平野紫耀と神宮寺勇太などの今後の活動についても希望が持てそうだ。近いうちにテレビ界に定着していた“ジャニーズのメディア支配”の構図は大きく変わるかもしれない。