「新井のスキャンダルが尾を引いていた19年3月、麻薬取締法違反の容疑でピエール瀧(起訴)が逮捕されましたが、出演映画『麻雀放浪記2020』は協議の結果、ノーカットで予定通り公開すると発表。東映は『罪を犯した1人の出演者のために、すでに完成した作品を公開しないという選択は取らない。劇場上映は有料で、観賞の意思を持ったお客さまが来場するメディア。テレビやCMとは性質が違う』という声明を出しています。自粛が続いていた映画界に一石を投じた大英断でした」(テレビ業界関係者)

 これ以降、業界内でも「作品に罪はない」という意識が強まったのか、2020年10月に自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された伊藤健太郎(不起訴)が主演を務める映画『十二単衣を着た悪魔』も、予定通り11月6日に公開された。

 その中で、最も呪われた映画がある。

「『るろうに剣心 』シリーズの完結編となる2作品『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』です。もともと同作は、20年7月3日、8月7日に公開を控えていましたが、同年5月、出演している新田真剣佑が緊急事態宣言中に沖縄旅行をしていたことが報じられました。