芸人カミナリの活動が鳴りを潜めている。ボケで坊主の竹内まなぶ、その頭をド突くツッコミの石田たくみによる、茨城出身のコンビだ。2017年の「タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター)では、前年と比較して番組出演本数が最も増加した「2017ブレイクタレント」の1位に輝いた。飛ぶ鳥を落とす勢いだった2人だが、以前と比べてあまり見かけない。彼らを取り巻くテレビ界の悲しい現状とは?

「2017ブレイクタレント」で堂々の1位になった当時、番組出演本数は前年16年の5本から230本増加の235本と爆上がりだった。

「これは、まず『M-1グランプリ2016』(テレビ朝日系)で決勝7位に残ったことが大きい。新人芸人の見本市でもある『M-1』では、成績が下位でもキャラ立ちしていれば各番組からオファーされることが多い。昨年末のM-1で、昔からの毒舌漫才を新しい形で見せて優勝したウエストランドと同じような“見つかり方”でした。つまり、いまだに“ド突き漫才”で笑いが獲れることを業界人に再認識させたわけです。当然、事務所の先輩であるサンドウィッチマンとのバーターによる売り込みもありました」(テレビ業界関係者)

 17年末の『M-1』では決勝9位に残り、かろうじて爪痕を残したカミナリだったが、その後『M-1』での成績はふるわない。