音読みなのに・・・?
ところで、音読みと訓読みの見分け方として「送り仮名がつくのは訓読み」と習った方もいらっしゃると思います。しかし「駁する」は音読みですね。何故でしょうか。
実は音読みでも送り仮名が付く「例外」はあります。「信じる」「生じる」などがそうです。
音読みは元々中国で使われていた発音なので、その読み方だけでは意味が通じにくいものが多いです。逆に訓読みは漢字を日本語にあてはめた読み方なので、意味が通じるものが多いです。それを踏まえた上で「駁する」を見ると、「バク」という読み方では意味がよくわかりませんね。そして、訓読みだと「まだら」「ぶち」というまったく違う意味になってしまうので、敢えて音読みに送り仮名がついているのかもしれません。
色々な意味で難しい言葉ですが「駁する」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「早蕨」!
「早蕨」の読み方をご存じですか?
「蕨」は地名にもある山菜の名前ですが、それに「早」をつけるといったい何と読むのでしょうか?
「早蕨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○わらび」の4文字
- 訓読みです
- 「早苗」「早乙女」などと同じ読み方をします
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「早蕨」の読み方、正解は・・・
正解は
「さわらび」
です!
「蕨」はイノモトソウ科のシダ植物「ワラビ」のことをあらわしています。
「早」はここでは「若々しい」という意味をあらわす接頭語として使われています。ちなみに音読みに「早急」などに使う「サッ」がありますが、こちらは「さ」で訓読みです。
「早蕨」は「芽が出たばかりのワラビ」という意味になります。
接頭語「さ」
「さ」には名詞、動詞、形容詞の前について語調を整える「接頭語」の意味をもつものがあります。例えば「さまよう」「さぎり」の「さ」は接頭語として使われていますので、「さ迷う」「さ霧」という書き方をすることもあります。
名詞の前について「若々しい」という意味を持つ「さ」の場合は「早」という漢字が当てられることが多く、「早蕨」「早苗」などがそれに当たります。5月をあらわす「さつき」は「早苗月」を略したもの、という説もあり、この場合の「さ(早)」には「5月の」という意味が含まれています。
5月頃旬を迎えるワラビを食べる時は「早蕨」の読み方を思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。
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