キャッシュフローやマネーサプライ……。新入社員の中には、仕事の中で初めて耳にするさまざまなマネー用語に戸惑う人も少なくないはず。こうしたマネー用語はビジネスにおいては当たり前のように使われているので理解しておきましょう。そこで今回は、使用頻度が高いマネー用語を7つ解説していきます。

コーポレートファイナンス(corporate finance)

corporateは「会社の」、financeは「金融」を意味するので、コーポレートファイナンスは一般的に「企業金融」と訳されます。

狭義では、企業が事業活動などに必要な資金を調達することを指しますが、調達元に対する返済や還元をしていくことも含めてコーポレートファイナンスと呼ばれることがあります。

企業側からみれば上記の意味で使われることが多いのですが、金融機関側がコーポレートファイナンスという単語を使う場合は、「法人向け融資」のことなどを指します。

キャッシュフロー(cash flow)

キャッシュフローは「現金(cash)の流れ(flow)」を指すマネー用語です。企業活動によってどれだけの現金が入り、どれだけの現金が出ていったかを示すもので、企業などにおいてはよく「キャッシュフローが厳しい」というような使われ方をします。

上場企業では「キャッシュフロー計算書」の作成が義務付けられていますが、支払い資金の不足を回避するため、上場企業ではなくてもキャッシュフローを把握することは極めて重要です。

マネーサプライ(money supply)

マネーサプライは「通貨(money)の供給量(supply)」のことで、金融機関を除く企業や個人、自治体などが保有している通貨の量を指します。金融機関に預けられた通貨量などから指標が算出されます。

一般的に、マネーサプライが増えると景気は上向き、マネーサプライが減ると景気は低迷するといわれています。日本銀行はこのマネーサプライを金融政策によって調整することで、景気が安定することを目指しています。

リスクヘッジ(risk hedge)

ヘッジ(hedge)は「回避」という意味なので、リスクヘッジはそのままリスクを回避・最小化するための行動や対応策などのことを指します。もともとは金融業界で使われていた言葉で、投資におけるリスクヘッジとしては、資産全体の極端な目減りを避けるための「分散投資」などが相当します。

投資とは直接関係がないビジネスシーンにおいても、Aパターンが駄目になったときのための対策としてBパターンを用意しておくことなどの意味で、リスクヘッジという言葉が使われます。