一人暮らしの人はついつい金銭感覚がゆるみがちになっていませんか?そのため貯蓄がなかなかできずに、悩んでいる人も多いでしょう。それは家計の管理方法に原因があるのかもしれません。そこで今回は20代の一人暮らしに適した家計管理や節約のポイント、そしてお金の流れをきちんと把握できる家計簿の効果的なつけ方を解説します。

20代の平均収入、支出は?

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厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査(2019年)」から、20代の平均的な月収をチェックしてみましょう。自分のそれと比較してどうでしょうか?

【大学卒・大学院卒の月収】

年齢 男性 女性
20~24歳 22万9,200円 22万4,800円
25~29歳 26万6,400円 24万9,900円

出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

ただし、いずれも残業手当などを含まない額面の金額であり、実際の手取り金額は8割ほどになる点に注意しましょう。

次に支出額をチェックします。こちらは総務省が実施している「家計調査(2019年)」の結果から世帯主が34歳以下の単身世帯の1ヵ月の支出についてピックアップしてみました。

【34歳以下単身世帯・勤労者の支出】
トータルの消費支出:17万2,324円
おもな内訳項目

  • 食費:4万6,850円
  • 通信費:6,717円
  • 住居費:3万3,457 円
  • 水道光熱費:7,265円
  • 交際費:7,085円 など

(出典:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」2019年)

それぞれの金額は全国平均のため、都市部に住んでいる場合には住居費などがもう少し高くなるでしょう。

支出は大きく下げられる?節約のポイントを解説

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平均的な支出額と自分自身の支出額との差はどのくらいあったでしょうか?もし平均金額を大きく上回っているなら、支出を見直してみましょう。とはいえ、仕事やプライベートに忙しい20代では、手間のかかる節約方法はなかなか続けるのが難しいでしょう。そこで面倒な手間がかからない節約のポイントを支出の項目別に紹介します。

  1. 食費
  2. 交際費
  3. 通信費

1.食費

食費を節約するには自炊が効果的ですが、付き合いなどで外食の頻度が高くなりやすい20代にはなかなか難しいかもしれません。そこで、まずはできる範囲から自炊を始めてみましょう。コンビニやスーパーで惣菜などを買ってくる「中食」を活用してもいいでしょう。

休日にまとめてごはんを炊き、1食分ずつ冷凍しておくと、おかずを買ってくるだけで帰宅後すぐに食事の用意ができます。少しずつステップアップし、自炊スキルを磨いていくと食費も抑えられるようになるはずです。

2.交際費

青天井になりがちな交際費は年間の予算としてトータルの支出額を決めます。予定の多い月はその前後の月で調整すると予算オーバーになりません。たとえば友人や会社の仲間との会食、忘年会が多い12月にあらかじめ少し多めに予算を配分し、11月や1月は減らすといった具合です。

予算は少し余裕を持たせることが失敗しないコツです。冠婚葬祭などの急な出費に備えておきましょう。

3.通信費

20代にとってかかせないスマホ代などの通信費は、契約プランを見直すことで大幅にダウンできることもあります。契約時のままのプランにしているなら、チェックをしてみましょう。

また、格安スマホや格安SIMに乗り換えるのも効果的です。最近は大手キャリアとあまり変わらないサービスがある場合も多く、それでいて通信費が契約次第では大手の半額以下になることも。なんとなく面倒そう、不便になりそうと思っている人は、一度ショップに出向いて相談してみるといいでしょう。